登場人物
- 爺(男):高齢男性
- 婆(女):高齢女性
所要時間(300文字あたり1分として計算)
約1分30秒(426文字)
台本についての補足説明(ディレクション等)
特にありません。自由に演じてください。
本文
SE < ひぐらしの鳴き声>
婆:ちょっと、何してるの?
爺:ああ、レンちゃんが忘れていった花火、やろうと思ってな。放っとい ても湿気ちまうし。たまにはいいだろ?
婆:ああ、そう。じゃあ、バケツに水汲んでくるわね。
爺:なんか、花火といえば思い出すよなぁ。お前とよく行ったなぁ。花火大会。いいよなぁ。花火
婆:よく言う。初めて花火大会に行ったとき、アンタ、人混みに酔った〜、とか言って、途中で帰っちゃったじゃない
爺:あ〜。そんなこともあったっけな
婆:とぼ けちゃって。まあ、いいんだけどね。ほら、ライターも持ってきたから、花火貸して …。 あら、線香花火ばっかり
爺:レンちゃんは線香花火が嫌いらしいな。まあ、この侘び寂びは子供にはわからんのだろ
婆:年寄りには年寄りの楽しみがありますからねぇ。はい、どうぞお先に
爺:そうだなぁ。これからもよろしく頼むよ。早苗。